2020-01-01から1年間の記事一覧

今年もお世話になりました。+よかった本4冊

今年はいつもよりは多めに読書をしましたが、そのなかでも現代に直結するであろう本について軽くレビューします。 内務省衛生局 編『流行性感冒』(平凡社) 100年前に起こった「スペイン・インフルエンザ」の感染状況を、当時の内務省が分析した記録。海外…

2020年よかった20曲

タイトルそのまま、今年よかった曲を羅列してみました。初めてこういうのをやってみたのですが、めちゃくちゃ疲れる! あまり肩肘張らずに素朴に書いてみました。旧譜もいろいろと聴きましたが、2020年リリースに絞っております。どうぞよろしくお願いいたし…

マスク・カルチャー

今年の〆として(?)速水融『日本を襲ったスペインインフルエンザ』(藤原書店)を読んでいる。2020年ではなく、およそ100年前に世界中で巻き起こったパンデミックについてまとめた本だ。当時と現在ではテクノロジーは雲泥の差だが、政府が「マスクをしよう…

デヴィッド・スタッブス『フューチャー・デイズーークラウトロックとモダン・ドイツの構築』

デヴィッド・スタッブス『フューチャー・デイズーークラウトロックとモダン・ドイツの構築』。年末年始に読もうと思って買ったのだが、うっかり読み始めたら夢中になってしまった。長い「プロローグ」で、戦後ドイツからクラウトロック誕生までーーつまり196…

バズをあきらめて・その後

感染者増加が止まらない。とにかく参った。単に体感で記すならば、電車の人口はここ1ヶ月ほどで増えている。しかしこれも、自分が帰宅する時間と、年末で忙しくなってきたので普段は早いけど残業してる人が帰る時間が合流しているだけかもしれない。つまり、…

黒パンという駄菓子

駄菓子の卸売店にインタビューした記事を読む。僕が小学生の頃は何軒か残っていたので、駄菓子についてはわりといろいろな記憶がある。「黒パン」が好きだったなあと思い出し、どんなんだったかなとググってみたけど、記憶と完全に一致するものは見つからな…

毎日のディスタンス

週末はドタバタでブログ更新が途絶えてしまった。韓国から日本に来ている友達の家で、少人数のディスタンス・パーティをやったりしていた。ポッサムをつまみながらビールをゴクゴクと飲む。アミエビの塩辛(セウジョッ)があったのが嬉しかった。刺激的な塩…

寝巻きとしてのアンビエント

2010年代に入ってからというもの、やたらとアンビエントばかり聴くようになっていまに至っている。ウェルネス……といえばいいのか、身体的な安定や充実に対してはてんで無頓着な自分だが、耳だけはそのようなモードになっているようだ。アンビエントといって…

Twitter Japanの2020年まとめと『ディスタンクシオン』みたいな話?

以前、年末が好きだと書いたけど、その理由のひとつとして、その年のまとめがなされるからというのもあった。単に、まとめを見るのが好きなのだ。ベストディスクとか。 そんななか、今日は苦々しいまとめを見てしまった。Twitter Japanによるものだ。「Twitt…

ミロについて

ミロの安定供給が困難になったため生産停止らしい。 そんなに人気があったことに驚き。気がつけばもう20年くらい飲んでいないが、子どもの頃は家に常備されていたのでガブガブと摂取していた。しかし、甘いものが飲みたいときに消極的に選択する対象であって…

毎朝のシニシズム

昨日の朝、ひさびさにバラエティ的なニュース番組を見ていたのだが、芸能ニュースというのは不思議だ。何が問題なのかよく分からないことでも問題化させている。誰もが「これは○○の問題である」と定義できないままに激論を交わしているのを見ると、これぞ究…

渋谷のMIYASHITA PARKを歩いた

じつに久々に、渋谷の街を歩いたような気がする。以前の記憶は、冬にゲラを持って渋谷駅南口をウロウロしていたというもので、もう駅はリニューアルしていたのだが、あまりに様変わりし過ぎていて途中で自分がどこを歩いているのか分からなくなってしまった…

時代の自意識

一ヶ月ほど前にある人と話していて、その方が「時代の自意識」と仰っていたのが頭に残っていて、いまもよく反芻している。ある時代というのは、後年「こういう時代であった」とまとめられがちで、それが「時代の自意識」だ、と僕は解釈した。まとめるという…

原点から考える

昨日は美学校でのTVOD講義でした。さすがにイベントがある日はブログ更新ができなかった。例外ということでご容赦頂けますと幸いです。 『スペクテイター』特集「土のがっこう」を読む。小泉英政(小泉循環農場)さんのインタビューが良かった。1965年からの…

Spotifyが選曲してくる

夜、帰り道にSpotifyを立ち上げたら、2020年に自分が聴いた曲たちが勝手にまとめられていた。 さすがにここまでやられると「ウグッ……」となってしまう。ウグ、というのはそんなSpotifyの機能に感心し舌を巻いているのではなく、もともといろんな音楽を自分で…

終末に向かって

12月になった。僕は年末になると妙にテンションが上がってしまう性格で、急に毎日日記を付け始めているのもそのせいかもしれない。終末に向かっていく感覚が気持ちいいというのもあるし、周りも少し浮足立っているのがよい。かつて鶴見済がコラムで、一年で…

ぴえん が今年の新語大賞

体調はすこぶる良くなったものの、またパソコンに向かって作業し続けていたら、肩こりがひどい。鋼のようになっている。姿勢が悪いのがよくないと分かっているのだが。家にいる間だけでも養成ギプスのようなものをつけるべきかもしれない。 ぴえん という語…

ひとびとのtwitter、ひとびとの生活

どうにも身体がだるく、チョコラBBを飲みながら書いている。昨夜寝ている間に次のタイトルをぼんやりと考えていたのだけど、「ど〜する!? twitterの使い方」とか、「朝まで生テレビ」風の言葉しか浮かばず、つらかった。 体調悪いし今日は更新をやめとこうか…

キャラクターと歴史認識

「総理倶楽部」というコミックの告知が話題になっているが、まず、キャラ化している対象が戦前か戦後かが気になる。「倶楽部」という単語のセレクトからは戦前っぽさを感じるけれど。例えば伊藤博文にしても日本国内と海外では評価がまるで違う、というのは…

現代の安心について少し

相方のツイートが(モーリー・ロバートソン氏からの『補論』も含め)なんかバズっていた。Twitterというのは断片的なので、僕はあまり「全集中」して読んでいないのだけど、せっかくなので口を出していこうと思う。とはいえ、僕はツイートに何個もぶらさげる…

行きたい場所、行けない場所

忙しくて余裕がない。1日が36時間くらいになってほしい。 私は月には行かないだろう、というのは小室等のアルバム名だが、そういえば僕も月には行かないまま一生を終えるのだろう、と考えたら急に侘しくなってきた。しかし、それほど宇宙に行きたいとは思わ…

ブログをやりたい

じつはゼロ年代半ばに はてなブログをやっていたので、15年越しくらいでの再開となる。いまやスマホで書いてアップできる。当時ガラケーで書いていたかどうかは思い出せない。 ただダラダラと書いたものを世界に放流したいという欲求がある。 現代ならそれは…