2022-01-01から1年間の記事一覧

魔境としてのTwitterに関するメモ

イーロン・マスクによってTwitterがざわめく日々が続いているが、日本ユーザーの様子で特に興味深いのが、先日の大量解雇に対する反応だ。ざっくりまとめてしまうと解雇されたのは意識高い系だみたいな誘導が存在し、なんとなくその説が普及しているといった…

小学生に「それってあなたの感想ですよね」と言われたら

「それってあなたの感想ですよね」と言う小学生。そんなエピソードがTwitter上には散見され、本当にそうなの!? なんだかネットに相性の良さそうな小話なんじゃないのと疑ってかかっていたのだが、最近ではリアル知人からも何件か同様の報告を聞いたので、…

年表:安倍晋三 1954〜2022

*1954年9月21日 毎日新聞の記者であった安倍晋太郎と妻洋子の次男として東京都に生まれる *1957年4月20日 岸信介、NHKラジオ「総理大臣岸さんの茶の間を訪ねて」に出演 孫の晋三も出演 *1960年6月頃 新安保条約反対のデモに囲まれる中、両親と南平台の岸…

今日も相変わらず歴史の中に潜りたい

暗殺からの統一教会の件で、にわかに冷戦期日本の反共組織などに注目が集まっている昨今。国際勝共連合の結成は1968年。そこで想定されていた仮想敵は全共闘的なるものだった。現在、日本会議の事務総長を務める椛島有三は長崎大学で新左翼の学生たちとバト…

ずっと続くいやな予感(の中で何を書けばよいのか)

高橋和巳のエッセイに「暗殺の哲学」というタイトルのものがあったと思い出し、早朝から本棚を漁って読み返していた。司馬遷、カミュ、ドストエフスキーなどを引きながら暗殺とは何かを問うが、最後に一行「この稿には何らの結論もない。」と記して締められ…

2022.3.23 ゼレンスキー演説

ゼレンスキー大統領の国会演説を観る。ネットなどで懸念されていた諸々の外交問題や歴史には触れない、穏当な内容だったと言ってよいだろう。 日頃カルチャー批評のようなことをやっていると陥りがちなのが、「日本人の特性は●●で〜」と断定的な日本人論をや…

2022.3.19

日本共産党の議員の人がTwitterにて、ロシアで反戦を唱えたアナウンサーを讃えて「真の愛国者」だ、と書いていて、一瞬「うわっ」となってしまったのだが、よくよく考えれば、戦後(1960年代以降)の日共は民族自決、自主独立路線だった(わざわざ共産党オフ…

2021.3.17

※2022ウクライナ侵攻に関してはたくさん書きたいことがあるのだけど、専門家でもない、一介の歴史好き、年表好きでしかない自分が何か書いたところで、床屋談義にしかならないことは自覚しており、少し足踏みしていた。けれど、床屋談義でも何か残して置いた…

1972年当時の有名人は、あさま山荘事件をどう見ていたのか

※書きかけのまま放置していたのですが、本日であさま山荘事件(検挙)から50年でもあり、追記した上でまとめました。なお、TVOD『政治家失言クロニクル』(P-VINE)でも、本書をもとにした話をしているので、関心を持たれた方はぜひ、手にとってみて下さい。…